TYPE編集部がオススメする手書き文字映像集
パソコンやスマートフォンなどで文字を打つことがほとんどになっているいま、改めてその魅力が見直されつつある「手書き文字」。今回の特集記事では、その手書き文字にフォーカスし、カリグラフィーやレタリング、書道をはじめ、古今東西さまざまな分野における手書き文字の匠たちの仕事を集めてみました。
Text: 原田優輝
1. 有名企業や作品のロゴをフリーハンドで再現
NIKE、Google、STARWARSなど有名企業や映画タイトルのロゴをフリーハンドで完璧に再現する様子を撮影し、大きな話題を集めた動画。作者のSeb LesterさんのInstagramでは、他にもさまざまな手書きロゴの写真や動画が公開されています。
2. ぶっつけ本番で看板文字を書く匠の技
小林章さんの著書『まちモジ』台湾版の題字などでも知られている大阪の看板職人・上林 修さんによる看板文字書きのタイムラプス映像。看板に引かれているのはレイアウト線のみで、それを頼りに下書きなしでスラスラと丸ゴシック文字を書いていく様子は圧巻です。
3. アラビア語カリグラフィのライブペインティング
観光客と思われるふたりの男性の前で、スラスラと書かれていくアラビア語のカリグラフィ。仕上がりの美しさはもちろんですが、マーカーを使って迷いなく文字を書いていく男性のテクニックに思わず見入ってしまう動画です。
4. ペンを巧みに操って書かれる精緻な装飾文字
こちらもカリグラフィ動画。Hamid Reza Ebrahimiさんが、「Flourishing」というワードを装飾文字で書いていく様子が紹介されています。カリグラフィー用のペンを巧みに使って、一文字ずつ丁寧に書いていく緻密な職人技が光ります。
5. レターアーティストの一日をドキュメント
カリグラファー、レターアーティストのIvan Castroさんの一日を追った動画。カリグラフィー作品の制作から、カフェのショーウインドウのサインまで、大小さまざまな場所、素材に文字を書いているIvanさんの多彩な仕事ぶりが紹介されています。
6. CALLIGRAPHY VS LETTERING
流れるようにスラスラと書かれるカリグラフィと、各文字の造形をしっかりと構築していくレタリングの映像が交互に紹介されています。この動画を制作しているYoutubeチャンネル「HAND TYPE」では、他にもさまざまな手描き文字動画を見ることができます。
7. 建築家のように文字を書く方法
建築家のDoug Pattさんによるオンラインアカデミー「How to Architect」のYouTubeチャンネルで公開されている動画。「How to write like an architect」というタイトル通り、製図道具を使って建築家のように文字を描いていく様子が撮影されています。
8. 書道に見る東洋手書き文字の真髄
西洋のカリグラフィーに対し、東洋の手描き文字といえば、やはり書道。こちらは、香港にある香港書法專科學院の黃簡さんによる書の様子を撮影したもの。流れるような美しい筆の動きの中にも独特の緊張感や迫力が伝わってくる映像です。
9. 手書き文字から始まる印章づくり
印章を作成する「篆刻」の工程を紹介している動画。手書きによって決められた意匠をもとに素材となる石を削り、印章が完成するまでの非常に緻密な手仕事の一部始終が記録されています。
10. 浅葉克己さんによる貴重な手書き映像
以前にTYPEでも取材をさせて頂いたグラフィックデザイナー、浅葉克己さんによる京都佛立ミュージアムロゴ制作にまつわるインタビュー動画。後半には、ミュージアムのロゴを手書きで再現する浅葉さんの手元を映した貴重な映像も収録されています。
11. グラフィティ風文字の書き方
鉛筆による下書きから、ペンを使った清書、着色まで、グラフィティ風の文字を書いていく過程を撮影した動画です。文字に影を落とす手法をはじめ、通常のレタリングではあまり見られない工程も収録されています。
12. エアブラシを使った手書き文字
もう1本グラフィティ関連の動画をご紹介。こちらは、エアブラシを使って壁に文字を描いていく様子を撮影したものですが、一切の下書きやガイドラインを用意せず、文字を装飾していく技術は圧巻です。
13. コーヒー豆を使ったレターアート
最後にご紹介するのは、ちょっと変わり種の手書き文字。ブラジルのコーヒーショップ「Café Mundial」が、コーヒーの粉でメッセージを書いた広告で、一つひとつの文字を慎重につくっていく様子が映像で紹介されています。
今回は、さまざまなタイプの手書き文字動画をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか? 最近は、若い世代の間でもカリグラフィーや書道教室に通う人が増えているのだとか。興味がある方は、こちらも一度チェックしてみてはいかがでしょうか?